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学習法

医療英語が続かない3つの理由と、忙しい現場でも続けるための具体的な方法

2026年5月18日 公開 · Hiyu Lab

「英語、勉強しないとなあ」と頭ではわかっているのに、なぜか続かない。気がつくと参考書がデスクの隅で埃をかぶり、アプリのアイコンもホーム画面の2ページ目に追いやられている——多くの医療職が同じ道をたどります。なぜ続かないのか、その原因を3つに整理し、それぞれの解決策を現場の感覚で具体的にまとめました。

01教材が現場とズレている

続かない一番の理由は、実は「やる気の問題」ではありません。多くの医療職は十分にやる気があります。問題は、開いた教材の中身が、自分の現場と接続していないことです。

書店の英語コーナーで「医療英語」を探すと、出てくるのは大きく2種類です。ひとつは『海外旅行で使える英語』のような一般会話本に、医療シーンが1〜2章だけ載っているもの。もうひとつは医学部生向けの、解剖学・生化学用語を網羅した辞典のような本です。

前者では物足りず、後者では現場で使う頻度が低すぎる。「車椅子からベッドへの移乗を、英語でどう声かけする?」「経口摂取量が落ちている患者さんに、栄養指導を英語でやらないといけない」——本当に必要な、日々の業務に直結する英語表現は、その間にぽっかり空いています。

解決:自分の業務に直結する教材を選ぶ

続けるためには、まず「明日からの業務で使えそうか」を基準に教材を選ぶことです。具体的には:

業務とズレた教材を完璧にやるより、業務に直結する教材を雑にこなすほうが続きます。

この章のまとめ

「教材選びはやる気と関係ない」と考えがちですが、最大の挫折要因はここにあります。明日の業務で1つでも使えそうな表現を含む教材を選びましょう。

02スキマ時間の設計ができていない

2つ目の理由は、学習時間の設計です。多くの医療職は「やるなら30分くらいまとめてやらないと」と思いがちですが、これが落とし穴です。

シフト勤務の医療職にとって、「30分連続の自由時間」は週に何回も訪れません。とくに新人〜中堅は、勉強会・カンファ準備・記録・申し送りの仕込みなどで、日々のスケジュールはギリギリです。「30分の余裕」が日常的にあるのは、よほど慣れた人か、業務時間外を確保した人だけです。

結果として、最初の1週間は気合で30分やれても、2週目から「今日は無理」「明日まとめて」となり、3週目には参考書が机の隅に消えていきます。

解決:5分単位で考え、トリガーとセットにする

学習時間は5分単位で設計します。30分を1回より、5分を6回。重要なのは、その5分を「いつやるか」を、すでにある行動と紐づけることです(行動科学では「習慣の連鎖」と呼ばれます)。

この設計の良いところは、「学習時間を確保する」というハードルがなくなることです。歯を磨くのを忘れる人がいないように、紐づいた行動がトリガーになって、自然と学習が起動します。

「30分まとめてやる」は、無理な日にゼロになります。「5分を6回」は、5回しかできない日があっても、25分は確保できます。
この章のまとめ

30分を1回より、5分を6回。各5分を「すでにある日常行動」と紐づけることで、意志力に頼らない学習設計ができます。

03目標が遠すぎる・大きすぎる

3つ目の理由は、目標設定です。「TOEIC900点」「英会話ペラペラ」「海外論文スラスラ」——遠い目標は、最初は燃料になります。でも、燃料が切れるのも早い。

遠い目標の問題は、達成までの距離が見えにくいことです。1ヶ月勉強しても、TOEICで800点だった人がいきなり900点になることはありません。50点上がるかどうか。すると「自分はやっぱり才能ないんだ」と勘違いして、続ける気力が削がれます。

本当は、勉強した結果ちゃんと伸びているのです。ただ、目標が大きすぎて、伸びていることに気づけないだけ。

解決:1ヶ月単位の小目標と、観測可能な数字

遠い目標は「持っていてもよい」ですが、日々のモチベーションを支えるのは、もっと近い小目標です。「1ヶ月後にこうなっていたい」を、観測可能な数字で設定します。

小目標を達成すると、達成感が次の1ヶ月の燃料になります。これを12回積み上げた1年後、振り返ると遠い目標にぐっと近づいています。

この章のまとめ

遠い目標は燃料切れを起こします。1ヶ月単位の小目標を、数字で観測可能な形に設定しましょう。達成感の連鎖が、長期継続の源です。

まとめ:続かないのは、あなたのせいではない

医療英語が続かない3つの理由は、教材選び・時間設計・目標設定。どれも「意志力の問題」ではなく、「設計の問題」です。意志力で乗り越えようとするから、つらくなって続かない。設計を変えれば、意志力をほとんど使わずに続けられます。

明日から、まず1つだけ試してみてください。「朝のコーヒーを淹れる2分間、単語アプリを開く」これだけで、3週間後の自分は今より明らかに前に進んでいます。

Hiyu Lab のアプリも、この設計思想で作っています

5分単位のクイズ、職種別の臨床表現、小目標が見える進捗管理。すべて無料で公開しています。

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