臨床栄養
管理栄養士が知っておきたい栄養英語の基本
栄養の英語は、料理や食材の名前を覚えれば済む、というものではありません。臨床栄養の現場では、栄養評価の指標、食事療法の指示、NSTでの多職種連携など、独特の語彙と言い回しが必要になります。この記事では、管理栄養士・栄養学生がまず押さえておきたい栄養英語の基本を、場面別に整理します。
01栄養素の英語は「分類」で覚える
栄養素の英単語は、単語帳的にバラバラに覚えるより、分類の枠組みで覚えると定着します。まずは大きな2グループから。
- Macronutrients(三大栄養素):carbohydrate(炭水化物)/protein(たんぱく質)/fat・lipid(脂質)
- Micronutrients(微量栄養素):vitamin(ビタミン)/mineral(ミネラル)/trace element(微量元素)
「protein は macronutrient のひとつ」というように、上位概念とセットで覚えると、論文や指導の場面でも整理して使えます。
この章のまとめ
栄養素は「三大栄養素/微量栄養素」の枠で覚える。上位概念とセットにすると、応用が効きます。
02栄養評価で使う用語
アセスメントは栄養管理の出発点です。カルテや論文で頻出する評価関連の用語を押さえておきましょう。
- nutritional assessment(栄養評価)
- malnutrition(低栄養)/ overnutrition(過栄養)
- body mass index(BMI)/ body composition(体組成)
- dietary intake(食事摂取量)/ appetite(食欲)
- weight loss(体重減少)/ edema(浮腫)
03食事指導・患者への説明
外国人患者への栄養指導では、専門用語より「わかりやすい言い換え」が大切です。次のようなフレーズが役立ちます。
Try to eat small amounts more often.
少しずつ、こまめに食べるようにしましょう。
Let's reduce salt to protect your kidneys.
腎臓を守るために、塩分を減らしましょう。
Protein helps your body recover.
たんぱく質は体の回復を助けます。
How is your appetite these days?
最近、食欲はいかがですか?
指導の英語は「正確な栄養学」と「やさしい言い換え」の両方が要ります。相手が患者さんなら、専門用語をかみ砕く方が伝わります。
04NST・多職種連携
NSTラウンドやカンファレンスでは、栄養管理の方針を簡潔に共有します。投与ルートに関する用語は特に頻出です。
- oral intake(経口摂取)/ enteral nutrition(経腸栄養)/ parenteral nutrition(静脈栄養)
- tube feeding(経管栄養)/ swallowing(嚥下)/ aspiration(誤嚥)
- calorie requirement(必要エネルギー量)/ protein intake(たんぱく質摂取量)
We recommend starting enteral nutrition.
経腸栄養の開始を提案します。
His oral intake is about 50% of the target.
経口摂取は目標の約50%です。
この章のまとめ
連携の場では「投与ルート・摂取量・必要量」の3点を英語で言えると、栄養管理の議論に参加しやすくなります。
まとめ:分類 → 評価 → 指導 → 連携の順で
栄養英語は範囲が広く見えますが、「栄養素の分類 → 評価の用語 → 指導のフレーズ → 連携の言い回し」という順で積み上げれば、無理なく実務レベルに届きます。まずは自分がよく関わる場面の語彙から始めるのがおすすめです。
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