国際学会デビュー体験記:現場で通じた表現とつまずき
これは、Hiyu Lab の運営メンバーの一人が、はじめて国際学会に参加したときの体験談です。準備はしたつもりでも、現地では思わぬところでつまずき、思わぬところで英語が通じました。うまくいったことも、固まってしまったことも、そのまま書きます。これから国際学会にデビューする方が「同じ場面が来たらこう言えばいいのか」と思えるように。
01会場に着いたら、案内が全部英語だった
初日、会場に着いて最初に戸惑ったのは、発表でも英会話でもなく受付でした。日本の学会では感じたことがなかったのですが、海外では案内看板もアナウンスもすべて英語。受付が複数に分かれていて、事前登録者の列、当日登録の列、名札の受け取り……どこに並べばいいのか、看板を読んでもとっさに判断できず、しばらく立ち止まってしまいました。
いま思えば、近くのスタッフに一言たずねれば済んだ話です。黙って探し回っている時間がいちばんもったいない。次のような一言を、最初から口にできればよかったと思いました。
案内が読めなくても、聞けば一瞬で解決する。「迷ったら聞く」を最初の一言として用意しておく。
02「この研究、興味深いね」と話しかけられて固まった
会期中、自分の発表を見た海外の研究者から、"This research is interesting."(この研究、興味深いね)と声をかけられました。うれしかった——のですが、返せたのは "Thank you." の一言だけ。そのあとに続く言葉が出てこず、気まずい沈黙が流れて、相手はにこやかに去っていきました。せっかく話しかけてもらえたのに、と後から悔しくなった瞬間です。
あとで気づいたのは、お礼のあとに質問を一つ返すだけでよかった、ということ。相手に話を振れば、会話は勝手に続いていきます。
"Thank you" のあとに質問を一つ。たったそれだけで、褒められた瞬間が、出会いに変わっていたはずでした。
03それでも、使ってみたら通じた表現
つまずいてばかりではありませんでした。開き直って、短くシンプルに話したフレーズは、ちゃんと通じました。完璧な文法よりも、はっきり伝えようとする姿勢のほうが大事なのだと実感しました。
聞き取れなかったときも、黙って固まるより "Sorry, could you say that again?" と聞き返したほうが、相手もゆっくり言い直してくれて、ずっと会話がスムーズでした。
通じる英語は、短くてシンプル。聞き返しの一言を持っていれば、聞き取れなくても止まらない。
04デビューを終えて ― 次に行く人へ
初めての国際学会は、うまく言えなかった場面のほうが記憶に残りました。でも、それは失敗ではなく、次の準備リストそのものです。「受付でこう聞けばよかった」「褒められたらこう返せばよかった」——このメモが、次の学会では最初に口から出るフレーズになります。
完璧な英語で臨む必要はありません。場面ごとに一言だけ用意して、あとは現地で使ってみる。固まってしまっても、それが次の武器になります。これから国際学会にデビューする方が、少しでも軽い気持ちで会場に立てますように。
Congress English Lab では、発表・質疑・受付・ネットワーキングの分岐シナリオと、瞬間英作文を無料で公開しています。デビュー前の予行演習にどうぞ。
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