NST・多職種カンファレンスで使う英語 — 報告・提案・質問の型
NST(栄養サポートチーム)の活動では、英語文献の用語がそのまま飛び交います。GLIM基準、refeeding syndrome、permissive underfeeding——。さらに、外国人スタッフや留学中の医師が加わるカンファレンスでは、報告や提案そのものを英語で行う場面もあります。この記事では、NST・多職種カンファレンスの英語を「報告」「提案」「質問」の3つの型に整理して紹介します。
運営メンバー(管理栄養士)は以前、「この病院ではどの栄養評価ツールを使っていますか?」と英語で聞かれて、答えられなかったことがあります。毎日使っているツールで、日本語なら1秒で答えられる質問です。知識はあるのに英語の型がない——このギャップこそが、カンファレンス英語の壁だと実感しました。
01まず押さえる — NST頻出の英語用語
カンファレンスで頻出する用語は、読めるだけでなく「音」で覚えておくと、会話の中で登場したとき即座に反応できます。
- nutritional assessment(栄養評価)/ nutritional status(栄養状態)
- malnutrition(低栄養)/ sarcopenia(サルコペニア)
- enteral nutrition (EN)(経腸栄養)/ parenteral nutrition (PN)(静脈栄養)
- energy requirement(必要エネルギー量)/ protein intake(たんぱく質摂取量)
- refeeding syndrome(リフィーディング症候群)/ dysphagia(嚥下障害)
02型1:状態を報告する — 数字を主語にする
栄養状態の報告は、数字を主語にすると英語が組み立てやすくなります。
「摂取量・体重・検査値・基準への該当」の4点を順に言えば、栄養状態の報告はほぼ完成します。日本語のカンファレンスで話している内容と、実は同じ順番です。
03型2:栄養プランを提案する — suggest と recommend の使い分け
提案の強さは How about 〜?(軽い提案)→ I suggest 〜(提案)→ We should 〜(強めの推奨)の順で上がります。多職種の場では、まず suggest で出して、議論の中で強めていくのが進めやすい流れです。
04型3:他職種に質問する — 職種の視点を借りる
NSTの価値は多職種の視点です。英語でも、相手の専門性に敬意を払う聞き方の型があります。
ちなみに、冒頭で紹介した「どの栄養評価ツールを使っていますか?」への答えも、この型で作れます。We use the GLIM criteria for nutritional assessment.(栄養評価にはGLIM基準を使っています)——次に聞かれたときのために、自施設で使っているツール名を主語にした1文を準備しておくのがおすすめです。
05英語文献をカンファで引用する言い回し
NSTでは「ガイドラインではこうなっている」「最近の論文でこういう報告がある」という発言に説得力があります。英語文献を根拠として示すときの定型です。
3つ目のように「エビデンスの限界」を添える言い方を知っていると、断定しすぎない誠実な発言ができます。これは日本語のカンファレンスでも同じですね。
NST・カンファレンスの英語は「報告(数字を主語に)」「提案(suggestから始める)」「質問(相手の視点を借りる)」の3つの型で組み立てられます。まずは自分が毎週報告している患者さんの状態を、型1の4点セットで英作文してみるのが実践的な第一歩です。
RD English Lab には、栄養評価・NST連携の英語451語と瞬間英作文283フレーズを収録。この記事の「型」を口に覚えさせる練習ができます。無料です。
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